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シリーズ「桜島(火山)と温泉」~第2回 火山性温泉~

2018.11.08

(1) 火山分布と温泉分布  
 火山と温泉は非常に仲が良いようです。温泉がある所には火山があり、火山がある所には温泉があります。
 【図1】は、火山の分布と温泉の分布を比較したものです。よく一致していることが分かります。
 特に、火山が集中している地域は、九州中部・南部、東北地域、北海道地域ですが、有名な温泉地帯も同じ地域に存在しています。このことは、火山活動が温泉誕生に大きく関係していると言えます。

(2) 火山のマグマのガスと熱の影響を受けて温泉が誕生
 火山の真下の地下には、深さ10km程度の所にマグマが溜まったマグマだまりがあります。温度は1000℃を超えています。高温なので様々な物質・成分を融かし込んでいます。
  地下には地表と同じようにいたる所に断層や岩石の割れ目があります。マグマだまりから染み出た様々な成分を含むガスは、岩石の隙間を通って地下水に吸収されます。さらにマグマだまりの熱が地下水に伝わって水を温めます。
 その結果、様々な物質や成分を溶かし込んだ高温(100℃以上)の地下水が生成します。この地下水が岩石の隙間を通って、地表に水蒸気と熱水として噴出したものを温泉と言います。【図2】
 地下水に溶け込んだ物質の違いで温泉成分が異なり、温泉の効能も異なってきます。例えば、塩化物イオンが溶け込んだものを塩化物泉、炭酸水素イオンが溶け込んだものを炭酸水素塩泉といいます。鉄分が溶け込んだものを含鉄泉、硫黄が溶け込んだものを硫黄泉といいます。

   
【図1】                     【図2】

 新しい火山ができてから、温泉湧出に至るまで、おそらく数十万年~数百万年の時間がかかっていると思われます。気の遠くなるような時間とダイナックな地球の営みという壮大なドラマを通して、温泉は生まれてきたものです。温泉は私たち人間にとって、母なる地球の大きな贈り物と言っていいでしょう。

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