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シリーズ【大噴火に備えて】① 桜島はいつ大噴火する?

2017.12.01

今回から、シリーズ「大噴火に備えて」と題して数回にわたってコラムをお届けします。

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まずは「桜島は大噴火しますか?」という質問がよくあるので、お答えしたいと思います。

いつか必ず大噴火します。

ただし、それが何年後なのか、何百年後なのか、現在の火山学では予測することが難しいです。

 

しかし、大噴火は突然やってくるわけではないので、そんなに心配しすぎる必要はありません。
噴火の前には必ず前兆現象があります
噴火の規模が大きければ大きいほど前兆現象も大きいので、大噴火が起きそうなときには予想ができます。
一方、噴火の規模が小さければ前兆現象も小さいのですが、現在繰り返されている桜島の小規模な噴火であっても、かなりの確率で噴火が予想できています。
なぜなら、世界トップレベルの火山観測体制が整っているからです。

 

では、今のような観測体制が整っていなかった約100年前の大正噴火(1914年)の時はどうだったのでしょうか? 
実は、大噴火の前日には前兆現象として体に感じる地震がたくさん起きました。なんと1日で200回以上も!
さすがに「何かがおかしい」と思った住民は自主的に避難し、ほとんどの人が助かっています。
当時の桜島の人口は約2万人。
そのうち亡くなったり行方不明になったりしたのは約20人なので、住民の99.9%は助かったのです。

 

このように、大噴火の前には地震が何度も起こったりするほか、地割れ(地面の変化)、新しい噴気(ガス)、水の変化(井戸・潮位)など、様々な前兆現象が確認できます。
現在、気象庁や京都大学などが様々な火山観測をリアルタイムで行っているので、小さな変化も捉えることができています。
まるで病院の集中治療室で24時間体制の観察をされている感じです。

                                                          

ちなみに、現在の火山学では、正確な噴火の日時や、どのような噴火がどれくらい続くのかを予測することはできません
また、現在は、大正噴火の時代とは社会の様子がまるで違うので、現代社会ならではの災害やトラブルが発生する可能性もあります(電気、水道、通信、物流などのストップによる影響は現代社会では非常に大きいです)。

ですから、火山のことを良く知り、噴火の様子を想像し、どう対応すれば良いか事前に考えておくことはとても大切なのです

 

次回は、桜島の大噴火の特徴を紹介します。

火山と人と自然のつながり 6つのストーリー
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