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桜島火山ニュース

桜島の火山灰はどこに行く?

  • トピックス
  • 2018.06.20

 6月15日からの降灰で、鹿児島地方気象台が東郡元に移転してから、歴代2位の662g/㎡(6月16日観測)の降灰が観測されました。(1位は、2012年5月21日の733g/㎡)
 多量の降灰でうんざりされた方も多かったのではないでしょうか。
 雪のように解けて流れてくれればいいのですが、降灰は除去しなければ残ったままです。
 さて、降灰はどうやって集められて、どこに、行くのでしょうか。

○ 宅地の降灰について
 宅地内の降灰は、それぞれの家庭で収集し、克灰袋に入れ、降灰指定置場に出します。
 克灰袋より大きなレジ袋は収集できませんが、克灰袋より小さいレジ袋であれば2枚重ねで出されたものも収集しております。
 降灰指定置場(写真1)に出された克灰袋は、トラックに積み込まれ、回収されます。

○ 道路の降灰について
 道路の降灰は、路側線が見えづらくなり、降灰が巻き上がり歩行者及び車両の通行に支障がある場合に、国道は国土交通省が、県道は県が、市道は市が、除去しています。
 鹿児島市では、1回の噴火で積もった降灰を、3日以内に除去できるよう計画しています。
 降灰を除去する場所は、噴火時の風向きや現地確認を行って、降灰量の特に多い地域から重点的に除去作業を行い、隣接した地域へ順番に除去する区域を広げていきます。
 降灰除去の方法は、まず、ロードスイーパー(写真2)で降灰を掃きながら、吸い込みます。(※)
 次に、散水車が、吸い込み切れなかった降灰が舞い上がらないように、散水しながらついてきます。
 ロードスイーパーで吸い込んだ降灰は、後から来るトラックに積み込みます。

※ 最近は灰の粒子が細く巻き上がりやすいので、巻き上がりにくくするため、散水機能が付いたロードスイーパーがあったり、事前に散水車で降灰を湿らせ、巻き上がりにくくしてから、ロードスイーパーで吸い込む場合もあります。
 また、歩道などに使用する小型ロードスイーパー(写真3)もあります。

写真1

降灰指定置場
写真2

ロードスイーパー(大型3輪)
写真3

小型ロードスイーパー

○ 集められた降灰はどこに行くの?
 宅地の降灰も、道路の降灰も、トラックに積み込まれたものは、産業廃棄物処理場に運ばれ、最終的に埋め立てられます。

桜島の爆発が3年ぶりに100回を超えました。

  • トピックス
  • 2018.05.22

 2018年の桜島の爆発回数が、5月20日に、3年ぶりに100回を超えました。(2017年81回)
 今年のこれまでの桜島の爆発はすべて南岳山頂火口からのものです。
 南岳山頂火口は、昨年2017年11月に2012年12月以来約6年ぶりに爆発が観測されました。昨年11月頃から、
噴火・爆発ともに桜島の活動は、昭和火口から南岳山頂火口に移行しています。
 京都大学火山活動研究センターの井口正人教授が報道機関の取材に答えた内容によると、
「昭和火口については、昨年春から夏にかけて非常に活発な活動をしていて、溶岩を地下で火口の中にためるような活動をしていたが、それが昨年10月に入って急激に衰えてきた。溶岩そのものがふたをしたような状態になって、そして南岳の方に変わっていった。」とのことです。
 この南岳の活動によるマグマの量は、南岳が最も活発であった1970~80年代と比較してみると、当時の600万t/月に対し、現在は10~20万t/月であることから、桜島として高いレベルではないものの、桜島にマグマを供給している姶良カルデラのマグマの蓄積量は、2020年代には大正噴火が起こる前のレベルにほぼ戻ると考えられており警戒が必要であると言われています。
 なお、大正噴火級の大規模噴火が発生し、西向きの風の場合、市街地側でも約1mの降灰も想定されており、
鹿児島市では、大規模噴火に備えるため、大量の軽石や火山灰を想定した車両走行及び道路啓開作業検証実験を行い、市街地側の住民避難や道路啓開などの具体的な大量軽石火山灰対策マニュアルの策定などの取組みを進めています。


    黒神地区から望む桜島(今年4月)
手前が昭和火口で、噴煙は南岳山頂火口から出ています。

桜島の火山灰で病気にならないの?

  • 桜島火山ニュース
  • 2018.04.18

 桜島は、日常的に噴火しており、観光客など県外の方からは、火山灰が降ってきたときに、「病気にならないか?」とか、「マスクやゴーグルは必要ないか?」などのお問い合わせをいただくことがあります。
 桜島には、約4,000人の方が住んでいて、降灰(火山灰が降る事)があっても普通に生活しています。
鹿児島市街地も4月から9月頃までは、降灰が多い時期になりますが、降灰対策でマスクやゴーグルを着用している人はあまり見たことがありません。降灰があった時は、にわか雨と同じように、降灰が止むまで屋内で過ごす人がいます。
 桜島の周辺では日常的に降灰がある事から、鹿児島市では、昭和47年から平成20年まで、桜島降灰検診を実施し、「桜島降灰と直接関係があるとされるような特異的な疾病を、指摘することはできなかった。」との調査結果が出ています。
 また、鹿児島県においても、昭和53年から平成15年まで、周辺市町において、同様の検診を実施し、「急性一過性の症状は認められるものの、桜島降灰と直接因果関係があるとされるような疾病は指摘し得なかった。」との調査結果が出ています。
 桜島の降灰があっても、一時的に目のかゆみやくしゃみなどはありますが、慢性的な気管支炎やぜんそくなどの報告はありませんので、鹿児島にお越しの際は、心配せずに、桜島降灰を体験してみてはいかがでしょうか。

市街地降灰

シリーズ【大噴火に備えて】② もし大噴火が起こったら、どんなことが起きるのか?

  • 桜島火山ニュース
  • 2018.03.31

前回のコラムでは、大噴火の前には地震などの様々な前兆現象があること、しかし、正確な噴火の日時や、どのような噴火がどれくらい続くのかを予測するのが難しいことをお伝えしました。

今回は、もし大噴火が起こったら、どんなことが起きるのか?について解説したいと思います。

 

「大噴火」と言っても、地球規模で影響のあるとてつもなく規模の大きなものから(VEI=8)、いつもの桜島の噴火より少し規模が大きいもの(VEI=1)まで様々です。
今回は、約100年前(1914年)の大正の大噴火(VEI=4)を例に解説します。

ちなみに、現在の桜島の1回の噴火を1万円くらいと仮定すると、大正噴火は20億円くらいです。桁違いですよね。

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(※VEIとは火山爆発指数(Volcanic Explosivity Index)のことで、数字が一つ大きくなると、マグマの噴出量が10倍大きくなります。)

 

大正の大噴火は、高さ約2万メートルまで噴煙を上げる爆発的な噴火(プリニー式噴火)で始まりました。
飛行機の飛ぶ高さが約1万メートルですから、その2倍の高さまで噴煙が上がって、そこから軽石が降ってきたのです。
それも次から次に降ってくるわけですから、想像を絶する大惨事ですよね。
そんな噴火が約1日も続きました
桜島の黒神地区では、1日で2メートルも軽石が降り積もり、家や神社の鳥居が埋もれてしまっています。

ちなみに、2mmよりも小さい軽石は火山灰と呼ばれています。火山灰は軽いので風に乗って遠くまで流されます。
大正噴火のときの火山灰は、西風の影響で日本全国でも降り積もり、遠いところではロシアのカムチャッカ半島でも確認されています。

 

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大噴火が始まって8時間後、マグニチュード7.1の地震が起こりました。
鹿児島市街地では震度6の揺れがあり、家屋などの倒壊によって約30名の方が亡くなりました。
桜島で亡くなった方が約30名なので、鹿児島市街地の人的被害も同じくらい大きかったことが分かります。

ちなみに、この地震は、地下にあった大量のマグマが大噴火によって地表に出たため、地下の力のバランスが変わって地盤が動いた(割れた)ことによって発生したと考えられます。

 

180331_03
 

大噴火が始まって1日後、溶岩が流れ始めました
溶岩と聞くと、赤くてドロドロした液体が川のように流れる様子を想像する人も多いと思います。しかし、桜島ではそのような溶岩は一度も流れたことはありません。
昭和21年の溶岩流を見たという地元の人に聞くと、溶岩の厚さは30~40m、幅が200m以上あり、ほとんど固まったようなゴツゴツの岩山がカラカラと音を立てて崩れながら、少しずつ迫って来るような感じだったそうです。
また、溶岩の近くまで行ってタバコに火をつけて来たとか、家を解体して別の集落へ運んで建て直した、というエピソードが残っているそうです。
ちょっと信じられないかもしれませんが、そのくらいゆっくりとしたスピードだったのです。
ちなみに、桜島の海岸線付近まで到達するのに2~3週間かかっています。

 

 このように、大正噴火の場合は、爆発的な噴火で始まり、大規模な地震を伴いながら、最後に溶岩流が流れるという経過をたどっています。いつも同じパターンを繰り返すわけではありませんが、過去の噴火のことを知ることは大切なことだと思います。

シリーズ【大噴火に備えて】① 桜島はいつ大噴火する?

  • トピックス
  • 2017.12.01

今回から、シリーズ「大噴火に備えて」と題して数回にわたってコラムをお届けします。

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まずは「桜島は大噴火しますか?」という質問がよくあるので、お答えしたいと思います。

いつか必ず大噴火します。

ただし、それが何年後なのか、何百年後なのか、現在の火山学では予測することが難しいです。

 

しかし、大噴火は突然やってくるわけではないので、そんなに心配しすぎる必要はありません。
噴火の前には必ず前兆現象があります
噴火の規模が大きければ大きいほど前兆現象も大きいので、大噴火が起きそうなときには予想ができます。
一方、噴火の規模が小さければ前兆現象も小さいのですが、現在繰り返されている桜島の小規模な噴火であっても、かなりの確率で噴火が予想できています。
なぜなら、世界トップレベルの火山観測体制が整っているからです。

 

では、今のような観測体制が整っていなかった約100年前の大正噴火(1914年)の時はどうだったのでしょうか? 
実は、大噴火の前日には前兆現象として体に感じる地震がたくさん起きました。なんと1日で200回以上も!
さすがに「何かがおかしい」と思った住民は自主的に避難し、ほとんどの人が助かっています。
当時の桜島の人口は約2万人。
そのうち亡くなったり行方不明になったりしたのは約20人なので、住民の99.9%は助かったのです。

 

このように、大噴火の前には地震が何度も起こったりするほか、地割れ(地面の変化)、新しい噴気(ガス)、水の変化(井戸・潮位)など、様々な前兆現象が確認できます。
現在、気象庁や京都大学などが様々な火山観測をリアルタイムで行っているので、小さな変化も捉えることができています。
まるで病院の集中治療室で24時間体制の観察をされている感じです。

                                                          

ちなみに、現在の火山学では、正確な噴火の日時や、どのような噴火がどれくらい続くのかを予測することはできません
また、現在は、大正噴火の時代とは社会の様子がまるで違うので、現代社会ならではの災害やトラブルが発生する可能性もあります(電気、水道、通信、物流などのストップによる影響は現代社会では非常に大きいです)。

ですから、火山のことを良く知り、噴火の様子を想像し、どう対応すれば良いか事前に考えておくことはとても大切なのです

 

次回は、桜島の大噴火の特徴を紹介します。

【噴火】と【爆発】の違いとは?

  • 桜島火山ニュース
  • 2017.09.15

こんにちは!ジオコラムの時間です。

170908 (1)(写真提供:植村恭子)

最近桜島が活発ですね!

桜島がモクモクと噴煙を上げたとき、皆さんはなんと言いますか?

「噴火した」という方もいれば「爆発した」という方もいるのではと思います。

普段何気なく使っている “噴火” と “爆発” 。その違いをご存知ですか?
実は、気象庁はこの二つの言葉を明確に区別して使っています。

 

■【噴火】とは?

まず、気象庁では噴火を次のように定義しています。

ー火山現象として、火口外へ固形物(火山灰、岩塊等)を放出または溶岩を流出する現象

 

しかし、噴火の規模はさまざまなため、気象庁ではある一定以上の規模の噴火を記録しています。

噴火の規模については、大規模なものから小規模なものまで様々であるが、 固形物が噴出場所から水平若しくは垂直距離概ね 100~300m の範囲を超すものを噴火として記録する。

 

要約すると、100~300mを超える噴煙があがる噴火を「噴火」と記録するということです。

 

■桜島の【噴火】とは?

しかし、桜島は特に活発な火山です。
100m~300mの噴火をすべて数えることは難しいことから、以下のふたつを「噴火」として記録しています。

 

 1)爆発的噴火

 2)噴煙量階級3* 以上の有色噴煙を伴う噴火
  * 気象庁では噴煙量を噴煙の高さと幅から1~6の階級に分けて観測しています。噴煙量階級3以上の噴煙は、高さが概ね 1000m以上の噴煙に相当します。

 

ほかの山では100~300mを超える噴煙が上がれば記録するのですが、桜島では約1000m以上噴煙が上がらないものは、噴火と数えないのです。さすが桜島といったところでしょうか・・・。

ここで、「爆発的噴火」という言葉が出てきました。次はこちらをご紹介しますね。

 

■【爆発的噴火】とは?

爆発とは、爆発的噴火の略。気象庁では、桜島における爆発的噴火を次のように定義しています。

ー爆発地震を伴い、爆発音または体感空振または噴石の火口外への飛散を観測、または鹿児島地方気象台の空振計で3Pa 以上、あるいは桜島島内の空振計のいずれかで 10Pa 以上の空振を観測した場合に爆発的噴火とする。ただし、上記の条件を満たした場合でも噴煙に特に変化が見られない場合には噴火としない。


補足
・Pa(パスカル)は圧力の単位です。
・桜島島内には、「横山観測点」、「瀬戸観測点」、「あみだ川観測点」の3カ所に気象庁の空振計が設置されています。桜島島内の観測点の詳細については、気象庁Webサイト「桜島 観測点配置図」をご覧ください。
・「噴石の火口外への飛散」の詳細:南岳山頂火口では噴石が少しでも火口外へ飛散した場合、昭和火口では噴石が火口から水平距離概ね500m以上飛散した場合。

 

む、難しい・・。

まとめると、噴火の際に【★】と【☆の中からひとつ】が発生すると「爆発的噴火」となるわけです。

  ★爆発地震(人が感じるようなものではありません。)

  ☆爆発音(ドンという大きな音。)

  ☆基準を超える空振(衝撃波のことです。大きいと窓が揺れることがあります。)

  ☆火口外への噴石の飛散

 

■まとめ

桜島での噴火と爆発(爆発的噴火)の記録について

■気象庁が記録を残す桜島の噴火は、【爆発的噴火】と【噴煙が概ね1000m以上あがった噴火】の2種

■【爆発的噴火】とは、爆発地震に加えて、爆発音・空振・噴石の飛散のうちどれかが観測された噴火のこと。

 

ちなみに、9月15日9時現在、桜島の噴火回数は312回、そのうち爆発的噴火は70回です。

 

■もっと詳しく知りたい方は・・・

今回は、気象庁の「噴火の記録基準について」などを参考に、一部を省略しながら簡単な言葉でご紹介しました。
もっと詳しく知りたい方は、気象庁「噴火の記録基準について」をご覧くださいね。

【2017年7月】桜島の噴火回数

  • 桜島火山ニュース
  • 2017.08.10

こんにちは!ジオコラムの時間です。

台風5号は大丈夫でしたか?

今日は2017年7月の噴火回数についてお知らせします。

 

■2017年7月、桜島の噴火回数は7回、そのうち爆発的噴火は1回でした。

 

2017年桜島の噴火(爆発)回数 (2017年7月末日)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
回数 0(0) 0(0) 2(0) 21(2) 49(9) 14(2) 7(1)           93(14)

※()内の数字は、噴火のうち爆発的噴火の回数を記載しています。

2017年7月も、噴火回数の少ない状態が続きました。
例年、風向きの影響で鹿児島市街地方向へ火山灰が降る季節ですが、今年は灰の少ない夏を迎えています。

 

【7月の桜島ギャラリー】

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(写真提供:植村恭子)

溶岩なぎさ遊歩道より眺めた桜島。遊歩道は1914年の大正噴火でできた溶岩の上に作られています。
ゴツゴツとした溶岩だらけの景色は火山ならでは。海沿いを散策できる歩道ですので、対岸に広がる鹿児島市街地の街並みも美しいですよ。

 

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(写真提供:植村恭子)

桜島フェリーより。7月下旬は晴れるもののすっきり景色が見えない日が続きました。
霞の向こうにうっすらと桜島の姿が。これはこれで幻想的で美しいですね(^^)

 

170805_5

7/31に開催したジオツアーでは、桜島藤野町の集落を歩きました。
観光スポットはもちろん素晴らしいですが、噴火する火山の麓に人々が暮らしているのも桜島ならではの景色ですよね。
集落散策もとても楽しいですよ。

 

 

もっと詳しく噴火回数を知りたい方はこちらもご覧くださいね。
桜島の月別の噴火回数(鹿児島地方気象台)
桜島の月別の爆発回数(鹿児島地方気象台)

 

次回は8月20日頃の更新を予定しております。

桜島・錦江湾ジオパークで夏休みの自由研究

  • 桜島火山ニュース
  • 2017.07.30

こんにちは!ジオコラムの時間です。
夏休みが始まり、桜島が賑わう季節となりました。

この季節は、メモ帳片手にお越しになられる小さなお客さんの姿がたくさん。
みなさん、夏休みの自由研究で桜島を調べていらっしゃるんです。

<桜島そのものの成り立ちや歴史>はもちろん、
<火山>、<火山の恵み・特産品>、<火山の暮らし>、<防災>、<観光>など
桜島・錦江湾ジオパークでは、さまざまなテーマの自由研究ができるかと思います。

みなさんの研究のきっかけになればと思い、今回は自由研究におススメのスポットをいくつか紹介します。

 

【桜島ビジターセンター】

〇火山のミニ博物館で桜島がどんな場所か調べてみよう!

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 桜島の特徴をたくさん調べて、【桜島火山の研究】をしてもよいですし、興味のあるテーマを探すのもいいかもしれませんね!
 自由研究をすすめるための基礎研究(?)を、まずはこの施設で行ってみましょう!
 ミュージアムショップには桜島グッズがたくさんあります。自由研究におススメの商品はオリジナル下敷き。桜島の成り立ちや、過去の大噴火で流れた溶岩の場所が一目でわかります。これから出かける桜島のフィールドワークが楽しくなるに違いありません。
 せっかくなら詳しい人に教えてもらいたい!という方は、期間限定のガイドプログラム・溶岩ミニトレッキングもおすすめです。

 桜島ビジターセンター: http://www.sakurajima.gr.jp/svc/
 溶岩ミニトレッキング: http://www.sakurajima.gr.jp/program/001913.html

 

【溶岩なぎさ遊歩道】

〇溶岩や軽石に触れてみよう!

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 桜島ビジターセンターからすぐ。約100年前(1914年大正噴火)の溶岩の上を歩き、本物の溶岩に触れてみましょう。
 足元に気を付けながら海岸を散策すると、溶岩だけだなく軽石もたくさん!
 どうして溶岩や軽石ができるのか調べてみましょう。
 溶岩をルーペで詳しく調べてみると、遠くからは見えない美しい世界が広がっているかもしれません。
 また、約100年前の溶岩の上には、どのような植物が育っているでしょう?
 桜島では異なる時代に溶岩が流れており、時代の違う溶岩の上には異なる植物が生育していますよ。ぜひ調べてみてくださいね。

 溶岩なぎさ遊歩道: http://www.sakurajima-kinkowan-geo.jp/cust-facility/424/

 

【桜島国際火山砂防センター】

〇土石流や砂防について調べてみよう!

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 桜島では、土石流が頻繁に発生しています。
 土石流から人々の生活を守るために「砂防」が整備されており、住民は安心して生活をすることができます。
 土石流とはどんなものなのか、砂防とはなにか、どうして桜島では土石流がたくさん発生するのか、など土石流や桜島の防災について学びたい方には外せないスポットです。
 この辺りからの眺めもとても良いですよ!

 桜島国際火山砂防センター: http://www.qsr.mlit.go.jp/osumi/contents/jigyo/sand/prevention/establishment.html

 

【有村海岸】

〇火山の恵み・温泉を体感しよう!

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 有村海岸は知る人ぞ知る秘湯のある場所。
 一見なにもないような海岸ですが、、、なんと掘ると40℃程度の温泉が湧くんですよ!あっという間に足湯を作ることができます。
 火山の恵みを体感できるとてもおもしろいスポットです。
 いつでも温泉が掘れるわけではありませんので、事前にこちらのページで調べるか、桜島ビジターセンターへお問い合わせください。(雨の日は危険なので絶対に立ち入らないでください。)
 温泉が湧く条件や、温泉の温度がどのように変わるかを調べてみてもおもしろいかもしれませんね!

 天然温泉掘りセット: http://www.sakurajima.gr.jp/program/002297.html

 

【黒神ビュースポット】

〇火口を見てみよう!

 kurokami2 (1)

 この場所は桜島の火口(昭和火口)を望むスポットです。
 桜島といえば小さな噴火を繰り返していることで有名ですよね。
 2017年はおとなしくあまり噴火しませんが、このスポットから噴火の瞬間を見ることができたら感動するに違いありません。
 周辺は昭和噴火でできた溶岩原なので、溶岩の上の植物観察にもおすすめの場所です。
 
 黒神ビュースポット: http://www.sakurajima-kinkowan-geo.jp/cust-facility/432/

【道の駅桜島】

〇火山の恵みを調べてみよう!

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 桜島の特産品が集まる道の駅。
 桜島ではどんなものが生産されていて、どのような商品が作られているかを知るにはこの場所がおすすめ。
 過酷に思える桜島では4,000名以上の人々が、火山の恩恵を受けて生活しています。
 あ、小みかんソフトクリームも忘れずに食べてみてくださいね(^^)

 道の駅桜島: http://www.megumikan.jp/

 

【石橋記念公園(鹿児島市街地)】

〇鹿児島の石の文化と火山には深いかかわりが・・?

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 西田橋・高麗橋・玉江橋の三つの石橋が保存されている公園です。
 実はこの石材、火山の噴火でできたものなのです。
 石橋記念館には歴史や技術の詳しい展示があるので、ぜひ見学してみましょう!

 石橋記念公園: http://www.seika-spc.co.jp/ishi/

 

【お助けグッズ】

桜島のことを知りたいけれど、なかなか行くことができない・・という方は桜島に関する本を読んでみてはいかがでしょうか。
『桜島まるごと絵本』…絵本と解説の2部構成。小さなお子さんから大人の方まで一緒に桜島を学ぶことができる一冊です。(参考:(http://www.sakurajima.gr.jp/sakurajima/001774.html
『みんなの桜島』…桜島の成り立ちや歴史、観光情報、集落の情報など盛りだくさん。小学校高学年以上の方におススメです。
(参考:http://www.sakurajima.gr.jp/sakurajima/001229.html


今回ご紹介できたのはほんの一部。まだまだおもしろいスポットがたくさん。
ぜひ、興味のあるテーマを見つけて、桜島・錦江湾ジオパークで自由研究をしてみてくださいね!

【2017年6月】桜島の噴火回数

  • 桜島火山ニュース
  • 2017.07.03

こんにちは! ジオコラムの時間です。
本ホームページでは、月に2回、桜島・錦江湾ジオパークの情報をお届けします。

今日は、2017年6月の桜島の噴火回数についてお知らせします。

 

■2017年6月、桜島の噴火回数は14回。そのうち、爆発的噴火は2回でした。

 

2017年桜島の噴火(爆発)回数

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
回数 0(0) 0(0) 2(0) 21(2) 49(9) 14(2)             86(13)

※()内の数字は、噴火のうち爆発的噴火の回数を記載しています。

 

5月の噴火回数は49回だったので、先月と比べると噴火の少ない1カ月でした。

2009年以降、1か月の噴火回数が100回を越えることもたびたびあったので、比較的おとなしいなという印象です。
あまり火山灰が降らないため暮らしやすい一方、ちょっと寂しいとも思ってしまうのは鹿児島県民あるあるかもしれません。

 

 

1706_2_05_0602_1040頃

6月4日10時42分の噴火を鹿児島市街地から撮影。モクモクと空に噴煙が上がっていく様子がよくわかります。(写真提供:大橋麻紀) 

 

1706_2_03_0606_0842

6月6日8時39分の噴火を桜島港そばより撮影。曇り空の中に、濃い灰色の噴煙が伸びてゆきます。

 

1706_2_02_0604_1848

6月4日17時40分頃の桜島です。桜島の右側(南岳側)から、うっすらと噴煙が上がっているのがわかりますか?
しかしこれは気象庁の発表する記録には残っていません。
噴火が頻発する桜島では、一定規模以上のものを気象庁が「噴火」と数えています。
※この話題については、次回以降お伝えしようと思っています。

 

もっと詳しく噴火回数を知りたい方はこちらもご覧くださいね。
桜島の月別の噴火回数(鹿児島地方気象台)
桜島の月別の爆発回数(鹿児島地方気象台)

 

6月中旬以降は雨が続き、桜島の姿もなかなかはっきり見ることができませんでしたね。梅雨明けが待ち遠しい今日この頃です。
次回は、7月中旬頃の更新を予定しています。

桜島の噴火はよくあること? 60年以上小さな噴火を繰り返しています。

  • 桜島火山ニュース
  • 2017.06.18

桜島と聞くと、どんなイメージを抱きますか?

噴火を思い浮かべる方も多いのではと思います。


1706_1 (5)

イメージのとおり、桜島はとても頻繁に噴火する火山。
モクモクと噴煙があがったり、火山灰が降ってきたりすることは日常的茶飯事です。

今日は、桜島の日常的な噴火についてお伝えします。

 

■桜島は60年間以上小さな噴火を繰り返している!

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ここ半世紀の桜島の爆発的噴火の回数をグラフにしてみました。
(爆発的噴火と噴火の違いは、後日改めて紹介させていただきますね。)

1955年から2017年までの間、噴火しなかった年はありません。
最も回数が多かった2011年には、996回もの爆発的噴火が観測されました。
こちらのグラフを見ると、桜島は日常的に噴火していることがよくわかりますね!

桜島は、1955年から60年間以上日常的に噴火をしている活発な火山。
私たち鹿児島の人々にとって、桜島が煙を上げることは珍しいことではなく、よくあることなのです。

 

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噴煙が青空に伸びていきます。(桜島島内・黒神町より)
 

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噴火を繰り返す火山の麓に人々が暮らしているのが桜島の特徴。風向きによって火山灰が降りますので、気になる方は風向きをご確認くださいね。(桜島・有村町より)
 

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夜の噴火はすごい迫力。昭和火口を望む桜島の東側の地域からは、このような景色を見られることもあります。(桜島・黒神町より)

 

桜島・錦江湾ジオパークへお越しの際は、時々桜島を眺めてみてくださいね。
運が良ければ(?)噴煙を上げる姿を見ることができるかもしれません。

生きている火山・桜島で、生きている地球を感じてみましょう。

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