🌋 桜島・錦江湾ジオパークって何だろう?
鹿児島県にある「桜島・錦江湾ジオパーク」は、火山と人の

🔥 桜島の大きな噴火の歴史
- 桜島は、現在も噴煙を上げている「活火山」です。これまでに17回の大きな噴火がありました。桜島には「北岳」と「南岳」という2つの火山があり、約26,000年前から約5000年前まで北岳が、約4,500年前から現在まで南岳が活動しています。2つの火山が南北に連なっているため、見る場所によって桜島の形が
違 って見えます。1914年の「大正噴火」では、流れ出した溶岩によって、桜島が隣 の大隅半島とつながりました。この時の噴火のすさまじさは、「黒神埋没鳥居」などの場所で今も分かります。
🌊 錦江湾はどうやってできたの?
- 錦江湾は、今では海になっていますが、
元々 は陸地でした。約30,000年前、現在の錦江湾の奥のほうで、とても大きな火山の噴火が起こりました。このとき、地下にあったマグマが大量に出てしまい、地面の下が空になりました。すると、地面がくずれてへこみ、「姶良カルデラ」と呼ばれる大きなくぼみができました。その後、海水が入りこんで、今の錦江湾になりました。深い所は水深が200メートル以上もあり、火山の活動によって地形が大きく変化したことがわかります。
🏠 火山と共に暮 す人々
- 桜島の周りには、
沢山 の人が暮 しています。火山の近くで安全に暮 すために、鹿児島では防災の仕組 みがしっかりと整えられています。例 えば、、火山灰を集めるための「克灰袋 」や、道路から火山灰を除去 する ロードスイーパーなど、火山と暮 すための工夫が街のあちこちに見られます。
人々は、火山のことをよく知り、うまくつき合いながら、自然とともに暮 しています。
🧠 地質遺産から地球のしくみを学ぶ
- 桜島や錦江湾の
様子 をよく見ると、地球がどのように動いてきたかがわかります。山や川の形には、何万年、何億年もかけてつくられてきた歴史があります。例 えば、山の形や岩の色、川の流れ方などをじっくり見てみると、それがどうやってつくられたのかを知ることが出来ます。それを考えることで、私たちのくらしが地球の活動とつながっていることに気づくことが出来ます。
🎯 ジオパークのめざすこと
- 桜島・錦江湾ジオパークでは、地域の人たちが中心となって活動を進めています。火山や地形のことを学びながら、自然を守り、
暮 しを豊かにする方法を考えています。そして、世界中のジオパークとつながり、知識や経験を分かち合いながら、未来の社会をより良くしていこうとしています。