白銀坂(しらかねざか)
カルデラ外輪の旧街道
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白銀坂は本市脇元から鹿児島市宮之浦町の山間部を抜ける石畳の峠道で、龍門司坂と同じく薩摩藩の主要街道「大口筋」の一部です。古来より白銀坂周辺の山なみは薩摩国と大隅国の国境であったため、戦国時代には島津貴久や義弘などの武将たちが陣を構えたと言われています。
高低差が 300m以上ある急勾配の坂道は、難所としても知られていました。現在、残っている石畳の坂道は全体を足し合わせた延長が 2.7kmで、山中から産出した溶岩が敷かれています。
また、坂の途中にはごつごつとした大きな岩がせり出しているところや急な崖があり、約3万年前の大噴火によってできた姶良カルデラの外輪に位置します。カルデラ壁の崖上には桜島と錦江湾を眺める絶好の展望台があり、晴れた日には遠くに大隅半島も臨めます。遊歩道も整備されていますので、森の中の散策を楽しんでみてはいかがでしょう。