石蔵ミュージアム(白金酒造株式会社)
麹が薫る石蔵
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姶良市脇元に蔵をかまえる白金酒造は、明治2年(1869年)創業。かつて西南戦争に出兵する西郷隆盛が立ち寄り焼酎を全て買い上げた逸話が残る県内最古の蔵元です。
平成13年に国の登録有形文化財に指定された石蔵は、ミュージアムとして芋焼酎の歴史や西郷隆盛との関わりを学べるだけでなく、現在も伝統的な焼酎づくりが行われているため、期間中は製造工程や作業風景を見学することができます。
この石蔵は鍋倉火砕流の溶結凝灰岩である加治木石で作られています。溶結凝灰岩には1年を通して温度を一定に保ち、湿気をコントロールする性質があるため、焼酎づくりに適した環境を生み出しています。
また、焼酎には吉野台地のシラスでろ過された地下水が使われており、まさにジオの恵みを利用して焼酎が造られているのです。
白金酒造株式会社は売り上げの一部を桜島錦江湾ジオパーク推進協議会に寄付。ジオパークを守り、楽しみ、拡げる活動にも一翼を担っています。