46億年の物語を、あなたの目で確かめよう
桜島・錦江湾ジオパークには、火山や海がつくり出した多様な地球遺産があります。
この地球遺産は、地形・地質だけでなく、その上に成り立つ気候・気象、生物多様性、そして自然現象の影響を受けて育まれた文化までを含みます。
地球遺産は46億年の歴史を刻んだ記録であり、一度失われると二度と戻りません。
これらの価値を学び、知ることで、ジオパークをもっと深く楽しむことができます。だからこそ、その魅力を未来に残すために、私たちは教育活動やツーリズム、保全活動を進めています。
地球遺産の価値を知ることは、これらを守ることの第一歩です。
あなたも一緒に、この価値を次の世代へつなぐ仲間になりませんか?

桜島・錦江湾の地球遺産とは
- 地質・地形:桜島、カルデラ地形、シラス台地、海底地形など。
- 気候・海洋:季節風、湾内の気温・水温の季節変化など。
- 生物多様性:深海、藻場、干潟の生態系、渡り鳥の利用、陸上植生の回復と遷移など。
- 文化:景観、石材利用(溶結凝灰岩等)や信仰、農林水産業、食、交易、防災文化、地域の暮らし。
地質・生態・文化は相互に影響し合い、地域の暮らしと安全、観光の質を左右します。教育・保全・ツーリズムは一体として運用します。

保全の柱
- 調査・モニタリング:火山・海・生態系・利用状況の把握、安全と保全の意思決定の基盤。
- 生態・景観・文化の保全:清掃・外来種対策、文化財・景観の保護、利用ルールの設計。
- 減災・安全啓発:降灰・噴火・台風等への備え、現地利用の注意喚起。
- 教育・普及:学校連携、教員研修、ワークショップ。
- 持続可能なツーリズム:自然への負荷を抑え、地域文化を尊重し、来訪者の安全と学びを両立。
- 連携・協働:自治体・研究機関・博物館・地域団体・企業と協働するガバナンス。
教育活動は保全の入口
教育は、地質だけでなく生態系や文化までを含む総合的な理解を広げ、「守る理由」を住民・来訪者・次世代に共有するための基盤です。
- 学校・地域学習:野外観察・実験・教材活用(理科副読本等)で、地質・生態・文化のつながりを実感。
- 教員・ガイド研修:最新知見と安全情報を共有し、現場での質の高い解説・誘導を実装。
- 市民イベント・ワークショップ:家族層や観光客に向け、楽しさとリスク認識を両立した体験を提供。
学びは、参加・合意形成・行動(清掃参加、ルール遵守、通報・保護)へとつながり、持続可能な保全を加速します。

持続可能なツーリズム
ツーリズムは、保全と教育の成果を体験価値に転換する手段です。自然と文化を尊重しながら、来訪者が安全に楽しみ、地域に貢献する枠組みを整えます。
- エコ・カルチャー体験:藻場・干潟観察、火山地形ウォーク、石の文化見学、地域食文化の学習。
- 利用ルールの共有:立入禁止・踏み荒らし防止・外来種持込み防止・ごみ持ち帰り・降灰時の装備。
- 受入体制:ガイド研修、危険情報の発信(天候・噴火)。
- 地域還元:地元事業者との連携、文化継承の支援、収益の保全・教育への再投資。
実績ハイライト(2025)
- 県立博物館企画展(3/22~6/1、約12,000人来館)。
- 国際地理オリンピック(7/26~8/1):地図179部配布。国際舞台で認知拡大。
- JpGU2025 口頭発表(5/25):学術コミュニティへ地質・文化連携を発信。
- かごんまちキッズ(8/3):約150人が研究職体験。次世代育成に寄与。
- ジオパーク国際ユースフォーラム2025in室戸(8/4~8/7):高校生が英語で桜島・錦江湾ジオパークの魅力・取り組みを発信。
- 鹿児島レブナイズ ブース(10/4~):スポーツファンとの接点形成(5試合計 約100人)。
活動一覧(抜粋)
| 日付 | 事業名 | 参加者数 |
|---|---|---|
| 4/19 | 桃木野採石場跡視察 | 13 |
| 5/4 | 県立博物館ミュージアムトーク | 11 |
| 7/4 | 長田中学校インターン | 4 |
| 7/11 | 玉龍中学校社会見学 | 6 |
| 8/3 | かごんまちキッズ | 150 |
| 8/4~7 | ジオパーク国際ユースフォーラム2025in室戸 | 100 |
| 9/23 | かごしま未来創造ラボ | 28 |
| 10/4~ | 鹿児島レブナイズブース | 100 |
一緒に未来へつなぐ
学校・団体での学習、ボランティア、イベント参加、ガイド依頼など、お気軽にご相談ください。皆さまの参画が、地質・生態・文化を未来へつなぎます。
SDGsとの関わり
- 目標4:質の高い教育をみんなに
- 目標11:住み続けられるまちづくりを
- 目標13:気候変動に具体的な対策を
- 目標14:海の豊かさを守ろう
- 目標15:陸の豊かさも守ろう
- 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
お問い合わせ
桜島・錦江湾ジオパーク推進協議会事務局
(鹿児島市世界遺産・ジオ・ツーリズム推進課内)
mail:sakurajima-kinkowan-geopark@city.kagoshima.lg.jp












